○歯のコラム 2011年10月 「災害時の口腔のケア」
もし災害に遭われたら・・・
被災後の不規則な生活(睡眠不足など)や栄養状態の悪化、口腔衛生状態の低下、義歯の紛失などが重なり、肺炎やインフルエンザ、風邪などの呼吸器感染症を起こしやすくなることが知られています。
阪神淡路大震災、中越・中越沖地震などでの経験からも、口腔ケアによる呼吸器感染症の予防が大切です。呼吸器感染症予防のために手洗いやマスクの使用とともに、歯磨きやうがいなどの「口腔ケア」を実施するようにしましょう。
またチューブ入りの歯磨剤で研磨剤を含むものは吸湿作用が強く、口の中に残ると乾燥を助長するため、うがいをしにくい状況下では使わないようにします。
通常は歯ブラシを少量の水で濡らすだけで磨きますが、デンタルリンス(液体歯磨き)や洗口液(マウスウォッシュ)が入手可能でしたら、水だけで磨くよりもプラーク(歯垢)の除去に効果的です。
歯ブラシを入手出来なければ、タオルやティッシュペーパーなどで歯の表面を擦って、できる限りプラークを除去するようにしましょう。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2011年10月掲載分