○歯のコラム 2012年9月 「〜歯ぎしりについて〜」
★歯ぎしりをしやすい人はこんな人
寝ている間、無意識に歯をガリガリとすり合わせる「歯ぎしり」。一緒に寝ている人から歯ぎしりを指摘されたことはありませんか?
歯ぎしりは「クセだから」とか「大したことがない」と放っておく人が多いようですが、そのままにしておくと口の中のトラブルだけにとどまらず、顎関節症 や肩こり、頭痛など様々な症状を引き起こします。
また、大人だけではなく、成長期である子どもにも多く見られますので注意が必要です。
・負けず嫌い
・競争心が強く頑張り屋
・ストレスをため込みやすい
・人に対して攻撃的
・多忙で時間に追われている
・目的意識が強く、目標に精力的に取り組む
いかがですか? 思い当たることはないでしょうか。
ストレス社会で暮らす現代人が、多少なりとも歯ぎしりを行っていても不思議ではありません。その中で性格や環境が歯ぎしりに大きく影響しているといわれています。
★できることから始めよう
歯ぎしりが起こるメカニズムはまだ不明な点が多いため、完全な予防法がないのが現状です。まずは対症療法を組み合わせて、できることから始めてみましょう。
歯ぎしりは歯や体の健康にとってよいものではありません。まずは原因を知り、予防・対策を心がけましょう。
- 就寝前の1時間はリラックスタイムにして、自分の好きなことを楽しむ。
- 顎や頬の筋肉をよく揉みほぐすようにマッサージをして、筋肉をリラックスさせる。
- 枕を低くして、枕の上に首の付け根までのせ、上を向いた姿勢で寝るようにする。
- 布団に入ったら「明日はきっと楽しい1日になる」と自己暗示をかけてみる。
- 昼間、歯と歯を噛みしめていると気が付いた時は、深呼吸をするようにする。
- 日常生活でなるべく笑うように心がける。そうすることで歯と歯の接触が少なくなる。
- 歯ぎしりの治療を行っている歯科医院で、正確に合わせたマウスピースを作ってもらう。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2012年9月掲載分