○歯のコラム 2013年12月 「服薬の時間にはなぜ決まりがあるの?」
食前・食間・食後・寝る前…
〇服薬のタイミングにはどんな意味が?
服薬のタイミングのことを「服用時点(ふくようじてん)」と呼びます。
「食前」は食前30分以内、「食後」は食事30分以内、「食間」は食後2時間(食事と食事の間)のことを指します。服用時点でもっとも多いのは「食後」の指示です。これは、飲み忘れ防止や胃腸障害の軽減などの利点があるためです。
「食前」や「食間」は漢方薬のように空腹時の服用が効果的である薬などに、「寝る前」は催眠鎮静薬などに指示されます。
〇食事を抜いた時はどうすればいいの?
食事を抜いた時にもっとも注意すべきことは、糖尿病薬の服用を控えることです。これは低血糖を防ぐために、とても大切なことです。
糖尿病薬以外の薬であれば、食事を抜いたときに服用しても悪影響は少ないと考えられますが、胃腸障害の軽減のためには、少しでも食べ物を口にすることをおすすめします。
〇栄養ドリンクや牛乳で飲んでもいいの?
栄養ドリンクや牛乳でもいいことが多いのですが、テトラサイクリン系抗生物質のように、薬の成分の吸収が低下することによって、効果が弱まる薬もあるので確認が必要です。
薬はできるだけ指示された飲み方を守ることが大切です。
そうすることで、期待する効果が得やすくなり、副作用の軽減にもつながります。これは、上手に薬と付き合うためのコツといえます。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2013年12月掲載分