○歯のコラム 2014年2月 「子どもに合わせた歯磨剤」
歯磨剤編
Q:歯科医院でフッ素を塗ってもらっているので、歯磨き粉はフッ素が入ってなくてもいいですよね?
A:フッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。歯科医院で塗布するフッ素と家庭で使う歯磨き粉に入っているフッ素は、濃度が違います。
歯科医院で高濃度のフッ素を塗ってもらうことと、毎日家庭で使う低濃度の歯磨き粉の両方を組み合わせると効果が高まります。
Q:子どもが歯磨き粉を嫌がるので、つけなくていいですか?
A:無理強いは禁物ですが、歯磨きするときにはできるだけフッ素入り歯磨き粉をつけることが大切です。むし歯予防についてお子さんとお話をするチャンスと考え、お子さんにもフッ素が丈夫な歯を作ることをお話してあげてはどうでしょうか。
また、ドラッグストアなどの歯磨き粉販売コーナーで、好きなキャラクターや味などをお子さんと一緒に選んでみるのもいいでしょう。
Q:ジェルと歯磨き粉はどうちがうのですか?
A:フッ素入り歯磨き粉の多くはペースト状のもので、他の形状のものに比べて研磨剤の成分が多く含まれています。
むし歯予防の他に、色素沈着の予防効果も期待できます。最近はジェル状のものも増えてきました。
ジェル状のものではうがいをしないタイプもあるので、小さなお子さんに使いやすくなっています。
Q:フッ素の濃度が同じなら、大人用の歯磨き粉を使ってもいいですか?
A:子ども用歯磨き粉がおすすめです。大人用の歯磨き粉には、フッ素の他、歯周予防などの薬用成分が含まれているものがあるからです。
お子さんがいる小さいうちは、味やデザインが豊富な子ども用の歯磨き粉を使いましょう。
とはいえ、大人用を真似してつけたがっている時に「辛いからダメ」と言ってしまうと、それがきっかけで歯磨き粉を嫌がってしまう可能性もあるので、注意してください。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2014年2月掲載分