○歯のコラム 2015年1月 「☆歯肉マッサージやり方☆」
■日本人は歯周病で歯を失う人は多い
日本人は歯周病のため中年以降に歯を失う人が多く、80歳で自分の歯を20本以上持っている人はわずか15%しかいません。
■マッサージで歯ぐきを活性化!
マッサージを行うと静脈の血液が心臓に戻るのを助けます。つまり、静脈の血液循環を促進し、滞っている不純物を排出するわけです。少しの刺激でそういう効果が得られるのです。
■歯周炎には?
歯肉マッサージは歯肉の血行を良くして歯周炎の原因となる菌に対して抵抗力を増すことと、すでになってしまった歯周炎の症状を緩和することができます。つまり健康で引き締まった歯肉にするために有効です。
歯周炎は別名歯槽膿漏というように、症状が進み膿が出るようになると、歯肉の下の歯槽骨という歯を支えている骨がとけたように吸収されていきます。そのため、ある程度歯槽膿漏が進んでからですと歯肉が引き締まってもそれが付着している歯槽骨が吸収してしまっているので、歯根部分が露出してしまいます。
しかしそのままにしておけばどんどん症状は悪化して、歯がぐらぐらしてくるだけでなく抜け落ちてしまいますから、無駄ではありません。
☆指でマッサージする方法
1.手をきれいに洗う。
2.歯磨きをして歯の汚れを除く。
3.人差し指の腹で、歯ぐき全体をゆっくりとなでる。下側の左奥から中央へ向かって2〜5回、左奥からも同様に。次に上側の左奥から、右奥から同様に。
4.歯と歯ぐきの境目をていねいにマッサージ。指は爪楊枝ではないので、爪を立てて歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。
5.歯ぐきと唇、歯ぐきと頬の境目をそれぞれ2〜5回マッサージ。
いずれも、刺激し過ぎないで、なでるように優しく行いましょう。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2015年1月掲載分