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歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2015年7月 「う蝕はどのようにできる?」

 

 歯の表面についた歯垢はプラークといい、おびただしい数の細菌が集まってできたものです。プラークの中の歯菌は、砂糖などの炭水化物を分解して酸を作ります。この酸によって歯の表面のカルシウムが溶け出し、穴が開いてできるのがむし歯です。頻繁に砂糖などを摂り続けていると脱灰が進み、歯の表面が柔らかくなり、最後には穴が開いてむし歯ができるのです。

 むし歯菌は常在菌といって誰でもお口の中にもっています。ただ、むし歯菌がいればすぐにむし歯になるというわけではありません。むし歯菌のえさとなる砂糖や炭水化物があって、時間が経過することで初めてむし歯ができます。

 しかし、歯の表面がフッ化物で強化されていたり、唾液の酸を中和する能力が高かったりすれば、むし歯の発症は防げます。このように、むし歯はたくさんの要因が影響して発症するのです。

 

 

■食事とフッ化物

むし歯菌のえさとなる砂糖などを減らすには、摂取量を減らすことも大切ですが、飲食の回数や、お口の中に残りにくいものを選ぶなどの配慮も必要です。スポーツドリンクや缶コーヒー、果物などに含まれる糖分にも注意してください。

ブラッシングでは、ていねいに磨くのに加え、フッ化物を使用しましょう。フッ化物がお口の中に長く残っているほど、再石灰化は促進されます。ですから、できるだけフッ化物をお口の中に残すようにするため、ブラッシングの後はお口をゆすがないようにするか、ごく少量の水で1回だけゆすぐようにしましょう。

 

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2015年7月掲載分

 

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