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歯のマンスリーコラム:シオノデンタルクリニック

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○歯のコラム 2015年11月 「知っておきたい!歯の色が変わる3つの原因」

 女優さんやモデルさんたちの歯って、みんな白くてキレイですよね。それは、きちんと歯のケアを行なっているからに他なりません。特に最近は、芸能人はホワイトニングを行うのが当たり前になってきています。

 その影響を受けてか、今、ホワイトニングに興味を持つ患者さんが急増しています。しかし、ホワイトニングを行う前にはまず「なぜ自分の歯がなぜ変色しているのか」を知ることが大切です。

 歯の変色の原因によって、その人に適した施術方法が変わってくるからです。歯の色が変わる原因は、大きく分けて3つ。今回はその中身について解説します。

 

①歯の表面の汚れ

 1つ目は、歯の表面に着色汚れがついているタイプ。茶渋やタバコのヤニなどがその代表的な例です。また、コーヒー、コーラ、カレー、赤ワインなど、着色性の強い食べ物や飲み物も同じように歯の汚れの原因となります。

 毎日たっぷり時間をかけて丁寧に歯磨きをしていれば、こうした着色汚れは防げます。しかし、忙しい現代人の「サッと磨いて終わり」という歯磨きでは、残念ながら効果は不十分です。そうして「磨き残し」があるまま歯磨きを終える日々が続くと、次第に頑固な汚れが歯の表面にこびりついてしまいます。その結果、後からいくら頑張っても、歯磨きだけでは落とし切ることが不可能になってしまうのです。

☆オススメの対処法☆

 歯の表面が汚れている人には、歯のクリーニングがおすすめです。歯磨きでは落とせない頑固ヤニや茶渋汚れが落ち、その人本来の歯の白さを取り戻すことができます。また、歯が汚れにくくなり、虫歯や歯周病の予防にもなるので、歯や歯茎の健康を保つ「予防歯科」の観点からも大きなメリットがあると言えます。

 

②加齢・遺伝による変色

 2つ目は、加齢や遺伝によって歯が黄色く見えるタイプ。私たちの歯は年齢を重ねると共に、徐々に色調が濃くなってきます。表面の半透明なエナメル質が年々薄くなる一方で、内部にある褐色の象牙質の厚みが増し、それがエナメル質から透けて黄ばみとして年々色濃く見えるようになるのです。

 また、加齢によるものや着色汚れの蓄積ではなく、遺伝的に生まれつき歯の色が黄色っぽい人もいます。これは髪の毛や肌の色が人によって違うのと同じです。

☆オススメの対処法☆

 歯そのものが黄色い人は、クリーニングでいくら表面の汚れを落としても、なかなか白い歯にはなりません。このタイプには、歯のホワイトニングがおすすめです。ホワイトニングでは、色素を漂白するジェルを歯の表面に塗り、光や熱を照射して歯を白くします。

 これにより、本来の歯よりもさらに白く輝く歯を手に入れることができます。ちなみにジェルの主成分は、色素の原因となる有機着色物を分解する「過酸化水素」です。取り扱いは歯科医療機関のみとなっており、市販商品には含まれていません。

 

③歯の内部構造に問題がある

 3つ目は、歯の病気や外傷、薬剤の副作用などにより、歯の内部構造に異変が生じて変色してしまうタイプ。たとえば、母親が妊娠中や幼少期にテトラサイクリンという抗生物質を服用した場合、その子どもに茶色やグレーの強い着色が出たり、縞模様の着色が表れたりすることがあります。また、歯の成長過程でエナメル質や象牙質の形成が不十分だったり、適正量を大幅に上回るフッ素を摂取したりすると、変色や斑点模様が出ることがあります。さらに、歯をぶつけて外傷ができた人や何らかの原因で神経がなくなった歯がある人も同様です。

☆オススメの対処法☆

  歯の内部構造が原因の場合、軽度の症状ならホワイトニングで色調を改善できることもありますが、完全に歯を白くするのは困難です。納得のいく効果を得たいなら、セラミックを使って歯を表面からカバーする「ラミネートベニア」など、本格的な審美歯科の施術をおすすめします。

 

おわりに

 「白い歯を手に入れたい」という気持ちは同じでも、自分の歯がどのような状態にあるかによって、アプローチ方法は変わってきます。

 大切なのは、まず自分の歯についてよく知ること。市販の色々なアイテムを試して「全然歯が白くならない!」という人も、一度歯科医院へご相談されてはいかがでしょうか。

 きっと、理想の白い歯への第一歩の手助けになるはずです。

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2015年11月掲載分

 

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