○歯のコラム 2016年10月 「歯磨剤の種類や使い方」
歯磨剤の形状にはいろいろありますが、フォーム(泡)タイプや液体タイプの歯磨剤の効果や使い方の違いについてお話します!
フォームタイプや液体タイプの歯磨剤は、一般的な練歯磨剤よりも分散性が高く、口腔内のすみずみにまで素早く行き渡りやすいと考えられています。
フォームタイプの利点は、少量で使えることです。うがいが苦手な低年齢児(1~3歳)や高齢者に対しても、う蝕予防に効果的であると言われています。
液体タイプは、歯磨剤で洗口してからブラッシングするので、歯ブラシでは磨きにくい歯間部のプラークコントロールにも効果があるでしょう。また、ブラッシング後に水ですすぐ必要がない為、災害時など水が貴重なときにも使いやすく重宝されます。
注意が必要なのは、どちらのタイプにも研磨剤が入っていないことです。
これは、過剰なブラッシングによる知覚過敏の発症を抑制できるという利点がありますが、外来性の色素が着色しやすくなるという欠点もあります。
また、ブラッシングの効果を高めるためには、歯磨剤だけに頼らず、歯ブラシによる機械的な清掃が大切です。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2016年10月掲載分