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歯のコラム:シオノデンタルクリニック

シオノデンタルマンスリーコラム

○歯のコラム 2017年11月 
「“口腔がん=喫煙者、高齢者のがん”はもう古い!!」

 

これまで、日本における口腔がん罹患患者の平均年齢が割と高齢だったことから、「口腔がん=高齢者のがん」と言われてきましたが、最近になって状況は変わってきています。


口腔がん罹患患者の平均年齢は約65歳で、喫煙する方が大多数ですが、喫煙歴のない若年者にも口腔がんの患者さんが見受けられます。実際、本邦では14歳女児の症例報告があるなど、最近では10代、20代の事例も頻発し始めています。もはや、「喫煙者、高齢者のがん」とは言えなくなっているのです。

 

30歳以下の若い口腔がん、特に舌がんの患者さんのほとんどに認められた口腔内所見が、臼歯の舌側傾斜や鋭利な咬頭でした。彼らが小学生ぐらいの頃、つまり臼歯が萌出した頃から、10年、20年にわたって毎日その歯が舌を傷つけることで、慢性刺激となり、がんが発生していると推測できます。

 

 

口腔がんの発症を予防するには…

◎口腔内環境を整えて刺激源を除去する
先述のとおり、口腔がんの原因には慢性刺激が挙げられますので、歯科医院で口腔内環境を整えて刺激源を除去することが重要です。

◎卒煙しよう
若年者以外の口腔がんは、依然としてタバコが原因であることが多いです。禁煙というよりもタバコから卒業しましょう。

◎口腔内を診る習慣をつける
いつもあまり見ない口腔内を鏡などで診る習慣をつけると異変に気づけるかもしれません。

 

異常を見つけたら、歯科医院へご連絡を!

 

 

シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2017年11月掲載分

 

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