○歯のコラム 2018年2月
「【電動歯ブラシについて」
◎電動歯ブラシ、ちゃんと使えてる?
電動歯ブラシを使っているのに思っているほどお口が綺麗になっていないケースがよくみられます。そこで、磨けていない方にアリガチな傾向は次の4つ。
- 電動歯ブラシではブラシヘッドが高速で動いているのに、歯みがき本体を手磨き用の歯ブラシのように動かしている。
- 軽い力で当てれば綺麗になるはずなのに、ブラシヘッドをグイグイと押し付けている。
- ブラシヘッド交換を忘れていて、購入時のものをそのまま使い続けている。
- 形状やサイズ、ブラシ毛の質などがその方に合っていないと思われるものを使い続けている。
なかには、間違った使い方を日常的にしているせいで歯ぐきが傷ついていたり、歯ぐきが下がってしまっている方もいれば、粗めの研磨剤が入った歯みがき粉を使って、歯にダメージを与えてしまっている方も見受けられます。
◎基本は「あてるだけ、そえるだけ」
フィリップ、ソニッケアーやブラウンオーラルBなど、高機能の電動歯ブラシ(音波電動歯ブラシ)を使ううえで大切なのは、「磨きたい部分にしっかりあてること」。
電動歯ブラシはプラークを落とす力が強いものの、磨きたい部分にブラシを当てるのは、使う側がしなくてはなりません。ですから、手磨き用の歯ブラシのように手を動かして磨いてはいけません。磨きたい部分に「あてるだけ、そえるだけ」が基本です。
また、高機能の製品には、ブラシの押し付け過ぎを知らせたり、防止する機能も搭載されています。逆に言えば、ブラシを押し付けてしまう癖のある人ほど、そうした機能のある製品が向いているとも言えます。
使って楽しく、効率的なプラーク除去が期待できる電動歯ブラシ。せっかく使うのなら、適切に使用して十分に性能を引き出せるようにしたいものですね。
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2018年2月掲載分