○歯のコラム 2019年1月
【はじめてのホワイトニング】
◉殺菌効果と歯質の強化も期待できます。
ホワイトニングというと、「シミないかな?」と心配する方が多いですよね。でもご安心を。日本のメーカーが開発したホワイトニング剤は、漂白成分を低濃度に抑える一方、より高い漂白効果と低刺激性を両立したものへと進化しているんです。
くわえて、オキシドールの仲間であるホワイトニング薬剤(過酸化水素、過酸化尿素)には殺菌作用があるので、唾液に浮遊しているむし歯菌や歯周病菌を減らす効果が期待できます。
そしてさらに最近注目されているのが、ホワイトニング直後に起きている歯質の強化。ホワイトニングをするとすると、普段歯を覆っている透明なタンパク質の膜「ペリクル」が剥がれる為、唾液のカルシウムなどの成分が邪魔されずに歯に戻るようになり、歯質が硬く丈夫になりやすいのです。
◉自己流ホワイトニングは危険です!!!
最近では日本でも、海外のホワイトニング薬剤がネットで入手できるようになりました。
そんななか気になるのが、自己流ホワイトニングの弊害です。
むし歯があるのにそれに気づかずに薬剤を使ったら、ひどい痛みや歯髄炎などのトラブルを引き起こしかねません。また、歯周病で歯ぐきが腫れた状態で使うと、薬剤が歯ぐきから染み出る血液にばかり反応してしまい、肝心の歯に十分に作用しません。
歯科医院でのオフィスホワイトニング、ご自宅でのホームホワイトニングともに、歯科医院の処方のもと行われます。自己流は避けて、まずはお口の健康診断も兼ねて歯科医院に相談にいらしてください。
◉定期的なクリーニングで白さ長持ち!
ホワイトニングが終わったら、その白さをなるべく長く保っていきたいもの。歯の色の後戻りの速さは食事や歯みがきなどによってだいぶ個人差があります。コーヒーが欠かせない方、毎晩赤ワインを飲む方、タバコを吸う方、また、歯みがきが丁寧かどうかでもだいぶ違います。
とはいえ食事は毎日するのですから、後戻りが起きるのは自然なこと。歯の色がまた気になってきたら、タッチアップ(追加で行う軽いホワイトニング)をしましょう。
そしてなかでもいちばん差が出るのが、定期的に歯科医んのメインテナンスに通い、歯のクリーニングを受けているかどうか。エナメル質の中に着色物質が入り込む前に歯面をピカピカにクリーニングすると、後戻りを緩やかにできます。
ずっと白い歯で笑えるように、ホワイトニングが終わったら、定期的なクリーニングとたまのタッチアップをお忘れなく★
シオノデンタルクリニック 歯のコラム 2019年1月掲載分